電気料金値上げ！家計への打撃軽減に寄与！？省エネ家電を支える電子部品

エネルギー価格の高騰や環境規制による電気料金の値上げ

2024年の夏は過去に類を見ない暑さとなり、多くの地点で観測史上最高の気温が記録されました。

**全国のアメダス地点で観測された猛暑日の地点数の積算**
夏の期間（6月1日〜8月31日）の推移を表し、
この夏（赤線）と併せて2010年以降の主な高温年も示している。
引用：気象庁

そこで気になるのは電気料金。2021年以降の電気料金推移を見てみるとエネルギー価格の高騰や環境規制の影響で、年々高騰の一途を辿っています。（2023年6月の見直しでは、なんと約3,000～5,000円の値上げ！）また、EIA(米国エネルギー省エネルギー情報局)の発表によると燃料価格は2050年まで値上がりの予測となり、今後も電気料金の値上げは続いて行くと予測されます。

家電製品が電気料金に与える影響

実は「酷暑乗り切り緊急支援」として2024年8月～10月までの期間を対象に、8月～9月使用分は4円/kWh、10月使用分は2.5円/kWhの電気料金の補助が支給されていたのはご存じでしょうか？但しこの補助金は期間限定の措置であり、暖房器具が恋しくなり始める11月使用分以降の補助は発表されておらず、家計への負担増となる見通しです。

それでは各家電製品が電気料金に与える影響について、経済産業省資源エネルギー庁の調査データ（季節による使用割合の変動も加味しています）によると、以下の順位となっています。

1位：エアコン
2位：冷蔵庫
3位：照明器具
4位：テレビ
5位：電気温水器
6位：洗濯乾燥機

省エネルギーラベリング制度

特に消費電力の大きいこれらの家電製品に対し、経産省が2000年8月より「省エネルギーラベリング制度」を制定しました。(2022/10/1時点の対象製品：エアコン、電気冷蔵庫、電気冷凍庫、蛍光灯器具、電気便座、テレビ、電子計算機、磁気ディスク装置、ストーブ、ガス調理機器、ガス温水機器、石油温水機器、変圧器、ジャー炊飯器、電子レンジ、DVDレコーダーの16品目)

この制度は消費者が省エネ家電の性能を簡単に理解できるようにするための仕組みであるのと同時に、家庭のエネルギー消費が気候変動に与える影響を軽減することを目的としており、具体的には対象家電製品に省エネ性能を示す星（☆）の数を掲載したラベルを貼ることで、製品選びの際の指標として利用されます。

ラベリング制度の導入以降、各家電メーカーはトップランナーを目指し、市場競争の中で省エネ技術の向上に努めています。

家電の省エネ技術の向上に寄与する電源回路の効率化

家電の省エネ技術の向上に対し、大きく寄与するのが電源回路の効率化です。電源回路のエネルギー変換効率とは、入力された電力に対してどれだけの電力が有効に出力されるかを示す割合のことです。この効率は一般的にパーセント（%）で表され、例えば、入力電力が100Wで出力電力が80Wであれば、変換効率は80%となります。つまり、20%の電力が変換時に損失(=熱エネルギーなどのロス)として失われることを意味し、効率が高いほど、入力されたエネルギーを無駄なく利用できることを意味します。家電の電源ユニットの効率が高ければ、結果として電気代の節約にも繋がり、また発熱量も減少し機器の長寿命化にも寄与します。

高効率な電子デバイス

電源変換効率を向上させるためには、高効率な電子デバイスの利用が不可欠です。特にDCDCコンバータ/ACDCコンバータと呼ばれる電源IC、MOSFETにおいて炭化ケイ素（SiC）や窒化ガリウム（GaN）といった新素材を使用した低損失なパワー半導体技術が進化しています。また、電源ICと同じく電源回路の効率化に寄与するのがインダクタ/コイルです。インダクタは電流の変化に対して電圧を生成する特性を持つ電子部品で、電気回路において交流を直流に変換する際に発生するエネルギーの蓄積やフィルタの役割を果たし、損失を低減する役割を果たします。

CODACAとミカサ商事が「スマートエネルギーWEEK 秋」に出展

ミカサ商事は家計を守る役割を担う電源ICやインダクタを幅広く取り扱っています。2024年10月2日(水)から10月4日(金)まで幕張メッセで開催される「スマートエネルギーWEEK 秋」にインダクタの専門メーカーであるShenzhen Codada Electronic Co., Ltd（略称：CODACA）が出展し、当社は説明員として出展サポートいたします。

皆様のご来場をお待ちしております。

出展のご案内　https://www.mikasa.co.jp/info/info2024092501/
CODACA公式　https://www.codaca.jp/

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